Pico Technology、より多くのユーザーに対して主要なソフトウェア更新を提供

(Hi-res)

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14 November 2023
Category: General

波形管理、14の言語で提供されるクロスプラットフォームガイド付きテスト、大型車両用/オフハイウェイ用ガイド付きテスト、新しい測定、演算チャンネル、シリアルデコーダーなど、幅広いサービスが追加されます。

[2023年11月(英国セントネオツ)] - 業界をリードする診断測定装置メーカーのPico Technologyは、PicoScope 7 Automotiveソフトウェアの大幅な更新をリリースしました。この7.1版の新リリースにより、Pico Technologyの自動車用オシロスコープはさらに強化されます。本測定ツールは、多くの業界の工場や現場メンテナンス技術者により故障診断用途で幅広く使用されていますが、その生産性や効果性はますます向上することになります。

リニューアルされた波形ライブラリの主な拡張機能として、Pico Technologyは波形管理機能を追加しました。この新しい機能により、ユーザーは一度のクリックでローカルに保存された波形すべてを素早く開き、ソフトウェアの一箇所で直接編集することができるようになります。これにより、アプリケーションを切り替える必要がなくなるため、波形管理プロセスを大幅に合理化することができます。波形は、車両および測定に関する完全なデータと共に自動でタグ付けされ、無料で使用できるクラウドベースの「My Waveforms(マイ波形)」ストレージにアップロードすることができます。これらの波形を一度に1つずつ、または一括でアップロードしたり、バックグラウンドアップロードを実行したりできるため、他の診断タスクも自由に実行することができます。アップロードが完了すれば、波形は安全にバックアップされるので安心することができます。また、自動車用PicoScopeを接続したパソコンにどこからでもダウンロードできるため、非常に便利です。

Pico Technologyの自動車用製品部門マネージャーであるBarnaby Donohew氏は、Pico Technologyの波形ライブラリにより多くのユーザーが益を受けることができると考えており、「ライブラリは、技術者のみが使用できるリソースであると見なされがちですが、技術サポートスタッフ、サービスマネージャー、販売特約店、代理店グループ、請求処理担当者などは、ライブラリを活用して重要な波形を保存・共有することにより、同僚がいつでも参照できるようにすることができます。ライブラリにより、既知の安定した信号や一般的に発生する故障に関する参照データに素早くアクセスすることができます。これらの利便性を提供する参照波形ライブラリツールは、他にありません」と語っています。

波形ライブラリの更新に加え、Pico Technologyはガイド付きテストアプリケーションも根本から再構築し直しました。タッチスクリーンによる使いやすいナビゲーション機能はそのままに、macOSやLinuxなどのプラットフォーム、Windowsでも使用可能になりました。この拡張により、様々なOSを使用する技術者は、使用しているプラットフォームに関わらず、強力なガイド付きテストを活用して診断プロセスの効果性を維持することができます。世界的なPicoScopeコミュニティを支援するため、Pico Technologyはガイド付きテストの対応言語数を増やしました。現在、中国語(簡体字)、中国語(繁体字)、オランダ語、フランス語、ドイツ語、ギリシャ語、ハンガリー語、イタリア語、日本語、韓国語、ポーランド語、ポルトガル語、スペイン語、英語の14言語に対応しています。世界中の技術者は、母国語でガイド付きテストを活用できるため、効率性や使いやすさは大幅に向上します。PicoScopeの活躍の場は自動車工場にとどまらず、多くの業種におけるメンテナンス技術者にも活用されているため、Pico Technologyは大型車両専用およびオフハイウェイ専用のテストをガイド付きテストに追加しました。今回追加された10のテストには、24 Vバッテリー、排気ガス処理、J1939通信、エンジン、油圧システムなどが含まれており、PicoScopeユーザーは関連する業界ハードウェアの故障を診断する上で不可欠な情報を得ることができます。

Pico Technologyの自動車事業開発部門マネージャーのPhil Service氏は、「当社は、自動車用オシロスコープソフトウェアのこのような大きな更新をリリースでき、大変うれしく思っております。プラットフォームの互換性を高めて対応言語を増やし、PicoScopeソフトウェアに多くの新機能を追加することにより、技術者の方々が簡単かつ正確に診断・修理を行えるよう支援したいと思っています。大型車両用およびオフハイウェイ用のガイド付きテストを追加したことは、当社が総合的なソリューションの提供に尽力しており、すべての業種の修理メンテナンス技術者の方々の多様なニーズに応えたいと願っていることを示しています」と語っています。

定期リリースには、波形における特定の特性の挙動を自動でトラッキングできる新しい測定および演算チャンネルが含まれています。新しく追加されたシングルチャンネル測定機能には、トップ、ベース、振幅、正のオーバーシュート、負のオーバーシュートがあり、クロスチャンネル測定機能には遅延とフェーズがあります。フェーズのクロスチャンネル測定は、異なるチャンネル上の測定間でタイミング関連の差異を計算したい技術者の方々にとって特に便利な機能です。

無料のシリアルデコードツールを拡張する尽力の一環として、PicoScope 7 Automotive 7.1版にはSENT SPC(Single Edge Nibble Transmission Short PWM Code)通信用のデコーダーが含まれています。SENT SPCプロトコルは、車載アプリケーションで広く使用されており、1つのマスターマイクロコントローラーで1つのバス上のスレーブセンサーを最大4つまで管理でき、元のSENTプロトコルは1対1のマスタースレーブ関係を特定します。新デコーダーにより、他のデジタル信号から連続的に変化する信号を変換・取得できるため、送信したデータを検証することができます。

見出しで取り上げた機能に加え、前回の更新からの100以上のマイナー更新が含まれていますが、その多くは信頼できる熱心なPicoScope 7 Automotiveユーザーにより提案されたものです。

波形測定、ガイド付きテスト(大型車両用およびオフハイウェイ用テストを含む)、および新測定評価ツールは、
PicoScope 7 Automotiveソフトウェア7.1版(https://www.picoauto.com/downloadsからダウンロード可能)ですぐにご利用いただけます。Pico Automotiveサポートフォーラムアカウントに登録後、またはフォーラムログイン詳細の使用(該当するAutomotive PicoScopeを接続)により、波形管理にアクセスしていただけるようになります。

Pico Technologyおよび自動車用オシロスコープ・ソフトウェアに関する詳細は、www.picoauto.comにアクセスしてご覧いただくか、またはお電話(+44 (0) 1480 479161)でお問い合わせください。