Pico Technology、高速用途に最適化された高性能オシロスコープPicoScope 6428E-Dの詳細を公開

(Hi-res)

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15 February 2024
Category: Oscilloscopes

業界をリードする試験・測定装置プロバイダーであるPicoTechnology社は、最先端デバイスの開発など、優れた信号解析性能が要求されるアプリケーション向けに開発された、PicoScope 6428E-Dをリリースしました。 この新しいオシロスコープは、既存のPicoScope 6000Eシリーズの性能を拡張したもので、高エネルギー物理学、LIDAR、VISAR、分光分析、加速器、および他の高速用途に取り組む科学者や研究者にとって理想的なツールとなっています。

PicoScope 6428E-Dは、最大3 GHzの周波数帯域、 最大10 GS/sのサンプルレート、最大12ビットの可変分解能FlexRes®などの性能を備えています。 ±50 mVから±500 mVまでの4つの入力レンジにより、50 Ω測定が必要な様々なシステムにシームレスに統合することができます。 データシートに記載されているアクティブプローブ、受動プローブ、およびその他のアクセサリと併用すると、機能性をさらに拡張できます。

主要な機能:

  • 周波数帯域およびサンプルレート: 周波数帯域3 GHz、サンプルレート10 GS/sという性能を備えたPicoScope 6428E-Dは、高速測定に理想的なツールです。 コスト効率の高い価格帯で、汎用オシロスコープと同等の性能を提供します。
  • 可変分解能:8ビット~12ビットの分解能可変FlexRes ADCは、最大4 GSのキャプチャメモリを実現します。
  • BNC入力:BNC入力により、オシロスコープでは一般的な50 Ωプローブを使用できるほか、高品質SMAアダプター(TA313)を使用して接続オプションをさらに広げることが可能です。
  • 機能満載の設計:4つのアナログチャンネルに加え、最大16個のデジタルチャンネルを使用できます。
  • PicoScope 7は、豊富な拡張トリガー機能、シリアルプロトコルデコーダー、マスク試験などに対応しており、Picoのリアルタイムオシロスコープ(2000~6000シリーズ)全体で統一されたユーザーインターフェース(UI)を提供しています。
  • PicoSDK®(ソフトウェア開発キット)は、Windows、macOS、Linux向けのドライバーを提供しており、LabViewやMathWorksなどの外部パッケージ向けの対応コードも提供しています。 また、10 MHz入力またはAUXトリガー入力などにより、複数のユニットの同期機能も搭載しています。

Picoの事業開発ディレクターであるJames Niblockは、「当社は、PicoScope 6000Eシリーズの機能性を拡張した新しい製品を市場にリリースできることをうれしく思います。 6428E-Dオシロスコープは、科学者の皆様が簡単かつ正確にシステムの監視・分析を行える設計になっています。 高速PCインターフェース、包括的なSDK、高い統合性インターフェースを持つフォームファクターにより、机の上でも、実験室でも、巨大な物理学施設からでも、お客様のシステムから迅速に重要な結果を収集することができます。」と述べています。

 

従来の6000Eシリーズと新製品はどこが異なるか?

PicoScope 6428E-Dは、より高い周波数帯域を実現するために最適化されています(1 MΩ入力の除去)。 6428E-Dは、PicoScope 6000Eリアルタイムシリーズオシロスコープのアナログ周波数帯域を拡張して最大3 GHzにし、8ビットモードで最大10 GS/sに対応しています。 デュアルチャンネルモードでは、サンプルレートは5 GS/sに、4チャンネルアナログ同時サンプルでは2.5 GS/sになります。

4 GSの超大容量ディープメモリおよび300 MS/sを越える高速のデータ転送レートは、サンプリングスピードを保ちつつ効率的にデータを転送できます。

上記に挙げた拡張機能が非常に競争力の高い価格でご利用いただけるため、PicoScope 6428E-Dは、スペースやコストが最重要事項であるシステムの測定に理想的なソリューションとなります。 コンパクトな設計と汎用性の高い接続オプションにより、どんなシステムにも簡単に統合できます。 PicoScope 7ソフトウェアまたはPicoSDKにより、リモートコントロール機能もご利用できます。 以下の表は、新しいオシロスコープと従来の6000Eシリーズを比較したものです。

 

特徴

PicoScope 6428E-D

PicoScope 6426E

サンプルレート

最大 10 GS/s

最大 5 GS/s

最高周波数帯域

3 GHz

1 GHz

入力インピーダンス

50 Ω

50 Ω および 1 MΩ

入力カップリング

DC

AC, DC

入力レンジ

±50 mV~±500 mV

±10 mV~±20V

新PicoScope 6428E-DおよびPicoScope 6426Eの比較

 

カスタマイズソリューション向けにPico SDKを統合

PicoSDKを使用すると、PicoScope 6428E-Dのカスタムソフトウェアを開発できます。PicoSDKはMicrosoft Windows、macOS、Linuxに対応しており、高い柔軟性やコントロール性を提供します。 GitHubがホストするコードサンプルでは、NI LabVIEWやMATLABなどのソフトウェア、またはC、C++、C#、Visual Basic (.NET)、Pythonなどのプログラミング言語をご紹介しています。

PicoScope 6428E-Dオシロスコープは、ストリーミングモード機能も搭載しており、連続してデータを取得し、PCのRAMやハードディスクに直接保存できます。 利用可能なストレージ容量がキャプチャ容量となります。 この機能により、他社ブランドの製品製造(OEM)やシステム統合アプリケーションに理想的なツールとなります。 これらの使用例に関する詳細は、専用のPico OEMページからご覧いただけます。

他にはないサポートおよび更新

他のPico Technology製品と同様に、PicoScope 6428E-Dオシロスコープのソフトウェアも頻繁に更新されます。 シリアルデコードプロトコルや専用のカスタマーサポートが無料でご利用いただけます。

 

詳細は、以下にお問い合わせください:

Samantha Graham(マーケティング部門マネージャー)

電話: +44 (0) 1480 396395

メール:Samantha.graham@picotech.com