Pico の革新的な SXRTO オシロスコープ シリーズに 2 チャンネル 5 GHzおよび16 GHzモデルが新登場!

(Hi-res)

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08 March 2021
Category: RF products

さらに魅力的な製品を低価格でお届けするため、Pico Technology は、非常に人気の高い 5 GHzおよび 16 GHz SXRTO に新しい 2 チャンネル モデル、PicoScope 9402-05 と 9402-16 を追加リリースしました。この 2 つのモデルは、昨年リリースされた 4 チャンネル モデル 9404-05 および 9404-16 に新しく加わります。すべてのモデルが高解像度の 12 ビット チャンネルを搭載しており、反復信号またはクロック生成信号に最適です。各チャンネルは、チャンネルごとに 500 MS/sのリアルタイム サンプリング、最大 2.5 TS/s(0.4 ps)の等価時間サンプリングに対応しています。今日入手可能な最高レベルの広帯域リアルタイム オシロスコープと同等、あるいはそれらを凌ぐ電圧分解能およびタイミング分解能を提供することができます。 

幅広い入力、優れたタイミング分解能と電圧分解能により、22 ps の速度でトランジションを、さらに45 ps の幅でパルスとインパルスを表示して正確に測定します。最大 10 Gb/sのギガバイト信号(第三高調波まで)のクロックパフォーマンスやアイパターン分析を実行します。2 ps RMS 以下のトリガー ジッターや 5 Ghz のトリガー帯域幅は、今日の高速シリアル データ システムのマージン分析および特性評価に対応しています。オプションの一体化クロックや8 Gb/sまでのデータ回復、外部プリスケース トリガー入力などにより、SXRTOのトリガー性能は 16 GHz モデルのフル帯域幅にまで拡張されます。さらに、リアルタイムのブロードバンド サンプリング モードは、900 MHz、2.4 GHz、5.5 GHz などの主要なワイヤレス通信周波数バンドのキャリア エンベロープ、ベースバンド変調および他のエンベロープ トラック信号の取得をサポートすることができます。


Pico の SXRTO 装置のアーキテクチャにより、反復信号またはクロック関連アプリケーションのブロードバンド タイム ドメイン サンプリングにかかる費用を大幅に削減することができます。Pico の RF ビジネス開発マネージャーである Mark Ashcroft 氏は、従来のリアルタイム オシロスコープ(RTO)の主なコストドライバーとなっているのは、データとメモリ帯域幅の大きさであることを指摘しています。高速リアルタイム サンプリングには、アナログ システムの帯域幅より大幅に広いデータ帯域幅が必要であり、その要件によりコストは引き上げられてしまいます。実際、コストの制約により、反復信号が使用可能な場合、既存の RTO は ETS(ランダム等価時間サンプリング)を使ってサンプリング密度を高めます。Pico の新しい SXRTO アーキテクチャは、ETS 技術を開発する代わりに、低いレート(500 MS/s)でサンプリングを行い費用効率を高めることにより、市場をリードする 5000 倍の 2.5 TS/sというサンプルレートを達成しました。価格を大幅に抑えた SXRTO アーキテクチャでは、高帯域幅の信号の多くは反復信号であるため、コストのかかる(ナイキストを超える)高サンプルレートは必要ありません。 

SXRTO アーキテクチャを等価サンプリング オシロスコープと比較してみることも可能です。SXRTO のランダム化 ETS 技術は、トリガーやプリトリガー キャプチャに対応しており、リアルタイム オシロスコープ操作の周知性、利便性、使いやすさを特徴としています。Pico の SXRTO 技術は、500 MS/s以下のサンプルレートおよび両方のサンプリング モードで、単一イベントの波形キャプチャを 250,000 サンプル(単一チャンネル)のキャプチャ メモリにシームレスに遷移します。これは、速度の遅いシステム信号のキャプチャや変調エンベロープにおいては特に役立ちます。

この USB 制御装置には、PicoSample 4 ソフトウェアが同梱されます。タッチスクリーン対応の GUI で装置の制御を行い、波形、測定値、統計を好みのサイズ・フォーマットで表示することができます。使用可能な Microsoft Windows ディスプレイの解像度に完全に対応しているため、波形詳細を調べたり、HD の測定値を UHD モニターやプロジェクター、また複数のモニターに表示したりすることも可能です。さらに、最大 4 つのズーム トレース ビューを使用して、12 ビット、250 kSの波形詳細を完全に表示することもできます。

信号品位測定ビュー、数学ビュー、統計ビューなどの幅広いビューが自動またはユーザー設定で使用できるほか、リミット試験機能も搭載されており、パルス、タイミング パフォーマンス、ジッター、RZ & NRZ アイパターンの検証や傾向分析を行うことができます。PCIe、GB Ethernet、Serial ATA などの業界標準の通信マスク試験も標準装備されています。 

職場では PicoSample 4 ソフトウェアを使用するユーザーがほとんどですが、OEM やカスタム アプリケーション向けには PicoScope 9400 を ActiveX リモート コントロールで操作することができます。プログラミング サンプルは Visual Basic (VB.NET)、MATLAB、LabVIEW で提供されますが、Windows COM インターフェース規格をサポートするプログラミング言語(JavaScript、C 言語)も使用することができます。 

PicoScope 9400 SXRTO、およびすべての 50 Ω 装置には、PicoConnect® 900 シリーズのギガビットおよび マイクロ波受動試験プローブの使用が推奨されています。チップ残余容量がたった 0.25 pF のこれらのプローブは、市場で最も侵襲性の低いプローブであり、9 GHz までの幅広い帯域幅、分割比、カップリング タイプ(AC および DC)を提供することができます。PicoScope 9404 4チャンネル モデルには、アクティブ SMA および LAN インターフェースが搭載されており、将来的に様々な構成、様々なネットワークを使用できるようになっています。 

価格

PicoScope 9402-05 2 チャンネル 5 GHz モデルは $10,795 / €9,095 / £7,895、PicoScope 9404-16 は $19,495 / €17,245 / £14,995 です。すべてのモデルには、5 年間の包括的な保証がついています。詳細は、www.picotech.com でご覧ください。